夜明け前をテーマにした楽曲を集めたmaimie名義1作目。
豪華作曲陣による書き下ろし楽曲に加え、maimie自身が作詞作曲した楽曲も収録。
作詞: maimie 作曲・編曲: 小林康太
作詞・作曲・編曲: 木村有希
作詞・作曲: maimie 編曲: Yoshiaki Oshita (Immatrial Art)
作詞: maimie / 白戸祐輔 作曲・編曲: 白戸祐輔
作詞・作曲・編曲: 園田健太郎
MKJP-0001 1,500円(税込)
“before the Dawn”=夜明け前
maimie 1枚目のアルバムは、真夜中から夜明けがくるまでのちょっとばかしさみしい時間をテーマにした作品。
今回、制作にあたって、最高の作曲家・編曲家陣、そして沢山の方々に協力していただき、とってもとっても素敵なアルバムになりました!
同時に、ライブや各種イベント、そしてツイキャスやニコ生など、色々な場所で聴いていただけたらと思っています!!
皆さんとお会いできるのを楽しみにしておりますヽ(=´▽`=)ノ
明けない夜はないと人は言います。夜が来れば、朝がまたやってくる。必ず。
眠れずに、もしかしたら自分はこの暗闇に閉じ込められてしまったのかもしれないと、時計を見つめ、夜明けが来るのをずっとずっと待ち続けている夜にも朝は来る。この世界でもしかしたら自分ひとりが起きていて、置き去りにされているのではないだろうかという孤独感、焦燥感を明日に引きずりながら。
いや、それだけじゃない、アラームに叩き起こされ、また同じ一日が始まるという絶望を見ないふりしながら飛び起き、電車に乗り、自分の居場所/存在を確保するために他人と肩をぶつけて争う、そんな朝は繰り返される。
何か、重いものをずっとずっと抱えて、ふとした時にフラッシュバックするそれに責められ続けて、ついには自分が何者かわからなくなる。
それでも、私は明けない夜はないと言い聞かせて、歯を食いしばって生きていた、いや、生きていたと言えようか。
いつだったか、昼と夜の境目を探しに東京タワーへ上りました。
今となっては馬鹿げた話だと思いますが、結果を言えば、私はもちろんそれを見つけることは出来なかった。
いつの間にか、青と黒の間の色が空を覆っていた、そこに霞むように光る星、連なる街灯と車のブレーキランプ、信号機。高層ビルに点滅する赤いひかり。遠くに見える誰かの家の窓の灯。写真を撮るカップルのスマートフォンの画面。
暗闇を期待していたのに、もうそこには光しかなかった。とても綺麗だった。
息を吸えば、透き通った胸にその光たちが吸い込まれて、吐く息が光の粒になって見えた、どんどん呼吸の音が大きくなり、それに合わせて胸がどきどきする音が聞こえる。きっとこれが手塚治虫の言っていた宇宙生命(コスモゾーン)なのかもしれないな、生きている、生きているんだと思った。
夜明け前、一度街の明かりは消える。そんな一番暗い時間を越えて、また朝はやってきます。
このアルバムの計画がはじまったとき、最初はとにかく自分が本当に好きだと言えるものを作ろうと思いました。
で、まさか終着点がこんな暗いテーマになるなんて思わなかったんですけど(笑)
挑戦的な小林康太さんの曲、疾走感のなかに切なさがある白戸祐輔さんの曲。
結局自分で書いた歌詞は夜が明ける前のちょっとシリアスなものになりました。
歌詞も書いてくださった園田健太郎(木村有希)さんには、私に対する率直なイメージを書いていただきました。
そうしたら、そこにも夜があって。
そして、私が作詞作曲したMeteor(メテオと読みます)は約3年前くらいに私が初めて作詞作曲した曲で、これも流星をテーマにした楽曲でした。
今回、もともと全く違う歌詞だったんですけど、当時の自分と今のわたしは少し違う人間なので、
タイトルは変えずに全て書き直しました。
結果、わがままな私なので、全部、全部、自分のことを歌った曲になってしまいました。
夜明け前、走って、強がって、誰かに声を届けたくて、いつかの自分を思って、
走って、走って、はじまりの朝を迎える、私の話。
でも、もし、誰かの夜明け前、何か重たいものが下ろせたなら、どこか遠くへ流せたなら。
そんなアルバムになったらいいなと思っています。
maimie
小学生時代より、合唱部に所属。
当時はなぜかアルトのソリストとしても活動をしていたが、
そのまま何もせぬまま時は流れ、大学卒業後に通い始めたボーカルスクールにて特待生に抜擢。
やっとこさ歌の道に目覚める。
その後2013年に脱サラ、無謀にもいきなり上京し、ボーカリストを志す。
この頃よりアニメ・J-POP作家の仮歌を担当、その他、遊撃機のボーカルなどに数多く参加している。
2015年には美少女ゲーム「トラベリングスターズ」のエンディング曲を担当。
同時に、アーティストのガイドボーカルやコーラスなども歌唱し、
スマホRPG「グランブルーファンタジー」の楽曲『キミとボクのミライ』を作詞するなど、活動の幅を広げている。